墓石の起源とは亡くなった人を埋めた時にお釈迦様がコブシ大の石を置いてそこに記したといわれています。やがて時は移り変わりその石はどんどんと大きくなり、特に日本においてはよく皆さんが見慣れている物だと思われます。最近になり墓石も洋墓といい石を横に配置するような新しいタイプのものがでてきましたが、個性的なものはありませんよね。本当に極稀に面白い墓石を目にすることがありますが、この個性の時代に人とは違うところで眠ってみたいとは思いませんか。

 

今回クライアントからのご要望は親子三代が入れる墓であること、今までにないような斬新な墓であること、耐久年数最低300年はあるということ、以上の3つでした。
 

実際の墓石の耐久年数というのは普通で300~400年、長ければ1000年といわれています。今まで私はいろいろな物を作ったりデザインしたりしてきましたが、今回ほど良くも悪くも責任重大だったことは言うまでもありません。考えてもみてください、ある意味歴史建造物と一緒です。その中から以下のような案を出していきました。

 
 

上記のほかにいくつかの案もでたのですが構造的に無理だったり切削技術として不可能なことがいくつかあったりでこの4点がまず取り上げられました。そして、石材店と打ち合わせを重ねながら実際の寸法等を決めていきます。そして出来上がったCGが以下となります。

この時点でクライアントの意向は右上(2番目)のデザインを選ばれました。そしてこの後にカラーバリエーションからの選択になります。

クライアントは薄いピンク調の明るいカラーを選ばれました。ここから先は石材店の腕の見せ所となります。そして出来上がったのが下の写真です。見事としか言いようがありません。
  
今ここには当然人の魂が眠っています。この仕事を終えた時疲れがドッと襲ってきたのを覚えています。しかしクライアントの笑顔と感謝の念を今でも私は忘れません。
 
やすらかに…